食品異物混入事件
Top 最終更新日 2018/07/17

# 150807: 後日談: ホテルでは、調理関係者全員の口腔内を歯科医が検査したが、原因は特定できなかった。


 また、某ホテルのレストランの料理から銀歯(映像ではFMCみたい)が出てきたという記事が見られました。昨年来、類似の報道が散見されますが、「結果はどうだった」という報道は目にしたことはありませんが、どうだったんでしょうねぇ?
 それ以前に、こういう報道をする前にマスコミは、指摘したお客さんの口の中からとれたものではないという確認をとっているのだろうか?店の信用や業績にも関係することですから、報道には配慮が必要だと思う。
 以前の事例でも、保健所の立入検査があったのでしょうが、その結論として、「料理人のAさんの銀歯がとれて、それと一致した」という話もききません。とすれば、該当者はいなかった?個人的な考えですが、全部ではないでしょうが、お客さんの口の中からとれたという事例もあった可能性は否定できません。ちゃんと調査して否定すべきは否定すべきでしょう。こういう問題は今後も多発するでしょうから。しかし、こういう事例、昔からあったのだと思うが、あまり報道ではみたことなかったですね。
 日常診療では「○○脱離」というケースは結構みられるんですよ。

 ここからは、半分ジョークを交えて
・ 料理人の歯の治療は「銀歯」はやめましょう、という話も(笑)。しょせん、民間は自分の身は自分で守るしかないですからねぇ。では何に?「金歯」か「セラミック」?
・ そうか、料理は全て金属探知機で検査してから、、、、金属探知機のメーカーどこだ。株があがるかもなぁ。
 
 真面目な話にもどりますが、
 テレビで、食品製造会社への取材の映像で気になるのは、「製造社員が帽子はかぶっていてもマスクをしていないケースが多い。もちろん、取材者側もです。しかし、こういった現場ではマスクはしたほうがいいと思います。お口の中は結構汚いもんですよぉ。細菌数で比べても、ドアノブよりも多いし、よく「義歯の汚れをとるために入れ歯洗浄剤」という話も聞きますが、入れ歯の汚れどころの話ではないですからねぇ。

ちょっとうちの平成27年6月の病名を集計してみました。
・ インレー脱離: 9例
・ FMC脱離: 1例
・ 前装金属冠脱離: 0
・ Br脱離: 1例
 
この数字は、あくまでも「当院で、平成27年の6月来院分で、脱離病名で再装着」した事例に過ぎません。その他には、「脱離の訴えで来院したが再装着できなかった事例(紛失も含む)」や「知らない間に脱離して放置して居たケース」などがあるでしょうか?ただ、それらはちょっと集計不能なので純粋に「脱離再装着」事例で考えてみたいと思います。
 
当院の月間11の脱離数 × 全国約68000歯科医院 = 748000(全国の月間の脱離数)
1日換算では、約25000個となります。
毎日これだけの数がとれていれば、中には料理に混じるというケースはあり得そうです。実際、患者さんからの聞き取りでも、食べている最中にとれたという話は多いですから。

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