意識障害
Top 最終更新日 2018/07/14
救急医療マニュアル  

  意識障害の評価法としては3・3・9度分類(JCS;JapanComaScale)とGCS(Glasgowcomascale,グラスゴー・コーマ・スケール)がよく用いられている。 

■ 3・3・9度分類(JCS)

 意識清明を「0」と表現する。

 覚せい(開眼)している意識障害患者は1桁の意識障害と呼び、名前・生年月日の答えられないものを「3」、失見当識があるものを「2」、すべて答えられるが意識清明というには今ひとつ抵抗のあるものを「1」と表現する。

 開眼しているが、呼びかけ、痛み刺激で覚せいする患者は2桁の意識障害と呼ぶ。普通の声で呼びかけると開眼するものは「10」、大きな声とか痛み刺激を加えながら呼びかけると開眼するものは「20」、強い痛み刺激を加えながら呼びかけると辛うじて開眼するものは「30」と表現する。

 痛み刺激で覚せいしない患者は3桁の意識障害と呼ぶ。痛み刺激の加えられた部分に上肢や下肢をもってきて払いのけようとしたり、引っ込める動作がみられるものは「100」、痛み刺激を加えると少し四肢を動かすか、除脳硬直あるいは除皮質硬直の姿勢をとるものは「200」、痛み刺激を加えても全然動きのみられないものは「300」の意識障害と表現する。

 なお、いずれの群に属するものでも不穏状態(restlessness)であれば「R」、尿失禁(incontinence)があれば「I」、無動性無言症(akinetic mutism)や失外套症候群(apallicsyndrome)のように自発性喪失状態であれば「A」を付加する。例えば、「30・RI」のごとくである。なお、1桁の意識障害で、失語症や気管切開などにより、上述のような応答ができない場合には、最も重症な「3」と判断しておくほうが無難であ る。

意識清明
■ 覚せい(開眼)している意識障害患者を1桁の意識障害と呼ぶ
すべて答えられるが意識清明というには今ひとつ抵抗のあるもの
失見当識があるもの
名前・生年月日の答えられないもの
■ 開眼しているが、呼びかけ、痛み刺激で覚せいする患者は2桁の意識障害と呼ぶ
普通の声で呼びかけると開眼するもの 10
大きな声とか痛み刺激を加えながら呼びかけると開眼するもの 20
強い痛み刺激を加えながら呼びかけると辛うじて開眼するもの 30
■ 痛み刺激で覚せいしない患者は3桁の意識障害と呼ぶ
痛み刺激の加えられた部分に上肢や下肢をもってきて払いのけようとしたり、引っ込める動作がみられるもの 100
痛み刺激を加えると少し四肢を動かすか、除脳硬直あるいは除皮質硬直の姿勢をとるもの 200
痛み刺激を加えても全然動きのみられないもの 300

■ GCS

 意識レベルを開眼(E)、言語による応答(后法運動による応答(M)の3要素で表現しようとするものである。

 すなわち、それぞれの要素を独立して判定しスコア(点数)をつけ、各項目の合計点で評価する。最低3点,最高15点であり、計13段階の意識レベルが区分される。深昏睡が3点で、意識清明が15点に相当する。

 気管内挿管や気管切開 がなされていて言葉による応答が得られないときには、3要素の加算ができないという欠点があるが、諸外国ではGCSがもっぱら用いられている。JCS「0」はGCS15点に相当し、JCS「30」はGCS3点に相当する。

 

 

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