医療現場における「さん」と「さま」
Top 最終更新日 2017/09/05

 いつからそうなったのは定かではないが、医療現場では大規模な病院を中心として、「様」付けの表現が使われるようになってきた。その、発端は「厚生労働省のお達し」だの「病院のコンサルタントの勧め」など諸説あったが、どうも「厚生労働省のお達し」が発端のようだ。
 ただ、「コンサルタントの勧めを厚生労働省が取り入れたという可能性もあるが、その詳細は不明である。それをふまえて、ちょっと調べて見ると、

「患者様」から「患者さん」へ 平成11年11月1日 国立病院機構宇都宮病院 という資料が見つかった。
 
これをみると、「〜様」という呼び方を「〜さん」に戻す流れが拡がっており、宇都宮病院でもそのように改めるようです。そして、その資料の添付内容に以下のようなものがありました。

#  医療現場における「様」付け表現は、「国立病院・療養所における医療サービスの質の向上に関する指針」の中の「患者との接遇態度や言葉遣いの改善」の項目で、『患者の呼称の際、原則として姓名に「さま」を付けることが望ましい」という通達があって、全国に広まった。(平成13年 厚生労働省)

# 「患者」という名称は「患った者」という意味であるため、この言葉に尊敬語である「様」をつけるのは日本語として問題がある。(平成18年 京都大学病院)

# 患者へのアンケート調査によると、「患者さん」で十分という意見が7割に上る。(平成19年 西日本新聞)

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