「等」の不思議
Top 最終更新日 2018/04/14

私たちが、話したり、文章を書いたりするときによく使う用語に「等(など)」があります。
そこで、我々の身近のいわゆる「青本」ではどの程度使われているか調べてみました。
と言っても、紙の青本で「等(など)」を拾って行くのは難儀な事なので、以下のページのデジタルデータを利用して見ました。
・ 平成24年4月点数改正の青本もどき
http://dscyoffice.net/office/hoken/2404/241.htm
 
このページで検索したら
・ 「等」: 100以上
・ 「など」: 19
と、まぁ数え切れないくらい使っているわけですね。
ところで、裏話になりますが、青本の等をどう解釈するかは、ある意味点数が算定できるかできないかの大きな境目になりますから、なるべく等には多くのものを含んでいると思いたいものです。しかし、これは保険医の立場での解釈で、逆の立場の人に言わせると、「等には何も含まない」という解釈もあるそうです。←この話、又聞きなので真偽の程は不明ですが。
そこで、総論と各論で「等(など)」について検討してみます。
 
(1) 法令用語としての「等」
・ 「等」は「ある語に添え、例を挙げて示す意を表し、また、その物事に限らず、そのほかにもある意」を表します。
※ 青本はまさに法令文書ですから、「等には何も含まれない」というのは、法令文書の解釈から逸脱していることになりますね。
 
(2) 青本の文中の「等」
代表的な文章をあげると以下のものがあります。
 
(健康診断の取扱い)
(3) 学校検診等、自他覚的症状がなく健康診断を目的とする受診により疾患が発見された患者について、当該保険医が、特に治療の必要性を認め治療を開始した場合には、初診料は算定できない。ただし、当該治療(初診を除く。)については、医療保険給付対象として診療報酬を算定できる。
   
(4) (3)にかかわらず、健康診断で疾患が発見された患者が、疾患を発見した保険医以外の保険医(当該疾患を発見した保険医の属する保険医療機関の保険医を除く。)において治療を開始した場合には、初診料を算定できる。
 
(労災保険、自費等で治療期間中、保険診療を受けた場合)
(5) 労災保険、健康診断、自費等(医療保険給付対象外)により傷病の治療を入院外で受けている期間中又は医療法に規定する病床に入院(当該入院についてその理由等は問わない。)している期間中にあっては、当該保険医療機関において医療保険給付対象となる診療を受けた場合においても、初診料は算定できない。
 
※ この場合、「学校検診」と例示してあるが、その他に企業検診なども含まれる事は言うまでもない。従って、「法令」に「等」という文言があった場合には、例示された物以外に何が有るだろうか?と想像力逞しくする必要があります。

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