歯科疾患と全身疾患
Top 最終更新日 2017/09/05
文献集 for 歯科医療 歯科疾患への対応

■ 140602: 出産と歯数
・ 東京医科歯科大と国立がん研究センターの研究によると、妊娠によるホルモンバランスの変化でむし歯になりやすく、また治療を避けることにより、残存歯の減少がみられる。
・ 出産回数0回: 残存歯数は18.6本
・ 出産回数2回: 残存歯数は18.3本
・ 出産回数3回: 残存歯数は16.4本
・ 出産回数4回: 残存歯数は15.6本

■ 140422: 要介護高齢者と肺炎
要介護高齢者における二年間の肺炎発生率(米山武義先生の調査)
366名中182名の口腔ケアを受けなかった患者さん(平均年齢82才)のうち34名(19%)が肺炎を発症し、184名の口腔ケアを受けた患者さん(平均年齢82才)のうち肺炎を発症したのは21名(11%)だった。
※ 「歯医者さんにかかると寿命が延びる」より

■ 140206: 歯周病と炎症性関節炎
・ 英国のバーミンガム大学の報告によると、「歯周病は関節リウマチ患者の関節炎症を悪化させ」、「歯の残存数が少ないほど炎症性関節炎の活動性が高く、無歯顎になっても影響が続く」。

■ 130730: bloombergによると、「ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ」に掲載された研究結果によると、歯周病の原因菌のポルフィロモナス・ジンジバリスの痕跡がアルツハイマー病患者の脳のサンプルのうちの4割に確認された。また同年齢で認知症の症状が出た事の無い人からはこの細菌は見つからなかった。

■ 120925: スウェーデンのカロリンスカ研究所の調査によると、持続的な歯垢付着により早期死亡リスクが上昇することが判明。「口腔内の衛生不良が感染症や炎症につながる」ことにより、癌死をもたらした可能性と推測。
感染症や炎症は全悪性腫瘍の15〜20%に関与する。

■ 120630: 米国医師会雑誌の耳鼻咽喉科−頭頸部外科専門誌の論文によると、歯周病が原因でヒトパピローマウイルス(HPV)が口腔内感染しやすくなり、結果として頭頸部の癌の原因となる。
・ 口腔咽頭癌患者の65%がHPV陽性。口腔癌患者は29%、咽頭癌患者は21%。HPVの陽性反応の人ほど、歯槽骨の減少率が高く、歯槽骨の吸収1mmにつきHPV陽性反応が2.6倍づつ上昇する。

■ 120618: 大阪大学の研究グループの研究によると、「ミュータンス菌のうちの、コラーゲン結合蛋白をコードする遺伝子(CNM)を持ち、グルコースの側鎖がない高病原性株」は「脳出血や潰瘍性大腸菌」に関与。

■ 120618: ミシガン大学歯学部の研究によると、「避妊用プロゲステロン注射剤の使用は歯周病と関連する」とのこと。
・ 注射用避妊薬である酢酸メドロキシプロゲステロンデポ剤(DMPA)の使用経験のある女性では、使用経験のない女性と比べ、歯肉炎や歯周炎などの歯周病を有する可能性が高い。

■ 120618: 12日のbloombergの記事によると、「スウェーデンで行われた調査によると、歯垢の長期にわたる付着により発ガン性が高まり死亡するリスクが高まる」ことが観測されたが、完全な因果関係の把握には今後のさらなる研究が必要。

■ 120418: 米国心臓学会は、「歯周病と心臓病や脳卒中の関連に確証なし」との声明

■ 120414: 歯科のX線と脳腫瘍
米エール大学公衆衛生校の研究チームの研究によると、
・ 年に1回咬翼法のX線検査を受けた場合: 髄膜種を発症する確率は、年齢によって1.4〜1.9倍。
・ 10才までにパノラマ撮影を受けた場合: 髄膜種を発症する確率は、4.9倍。
※ ただし、調査対象者が米国の特定地域に居住する白人が大半で、米歯科医師会は「X線検査を受けた経験について患者の不確かな記憶に頼っており、信頼できない可能性がある」とのコメントを出している。

■ 120326: 大阪大や横浜市立大、浜松医科大等の研究チームによると、むし歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種による感染で、「腹痛や腸内出血などを繰り返す難病の潰瘍性大腸炎となるリスクが4倍以上」になることは判明。口内にあっても影響は無いが、血中にはいるとリスクが上昇するようです。

■ 111114: bloombergの記事によると、台北の栄民総医院の心臓病学研究員の論文によると、「少なくとも年に2回歯石除去の処置を受けた人は、脳梗塞のリスクを13%、心臓発作のリスクを24%減らす効果がある」とのことです。

■ 111028: 浜松医科大学薬理学講座と大阪大学歯学部小児歯科学による共同研究の結果、「齲歯原因菌の一種(コラーゲン結合蛋白(CBP)陽性菌)が頭蓋内出血に関与する可能性」が示された。

■ 110928: 大阪大、浜松医科大、横浜私立大学の研究チームの研究によると、虫歯の原因菌の「ミュータンス菌の一種」が脳出血のリスクを4倍に高めることを発見。

■ 110927: ライオン歯科衛生研究所と日大歯学部衛生学教室の研究グループが、日本人としては初めて「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」にて「米国歯周病学会賞」を受賞。

■ 110916: 岡山大学歯学部の研究グループが、「歯の噛み合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβが脳内で大量に増える」ことを確認。

■ 110702: 神奈川歯科大学唾液腺健康医学らのグループの研究によると、唾液による前立腺疾患の健診を。血液検査で使われるPSA(前立腺特異抗原)が唾液にも含まれるとのこと。

■ 110615: 豊田加茂歯科医師会とトヨタ関連部品健康保険組合の調査によると、「定期的に歯科医院を受診している人は、全ての病気にかかる年間の総医療費が低くなる傾向がある」ことが判明。

■ 110520: 新潟大学大学院医歯学総合研究科の研究グループによると、歯周病の原因菌が善玉コレステロールを減少させ、結果として悪玉コレステロールを増やすことにより動脈硬化を亢進させることを解明。

■ 110511: 観血治療前における、感染性心内膜炎リスク患者に対する予防的抗菌剤の投与の必要性だが、英国で2008年に出されたNICEガイドライン(予防的抗生物質投与中止の推奨)の前後の比較で、抗菌剤の予防投与は約78.6%減少したが、感染性心内膜炎が大幅に増加したというデータは出ていない。

■ 110120: 厚生労働省の研究班: 65才以上の高齢者で歯が20本以上ある人に比べて、ほとんど歯の無い人の認知症リスクが1.9倍。

■ 090425: 山梨県歯科医師会調査: 山梨県内の国保加入の65才以上の男女で2007年12月に歯科を受診し、2007年5月又は12月に医科に受診した約13,000人を対象に調査した結果、「アルツハイマー病など脳神経の疾患の有病者ほど、残された歯の数が少ない」ことが判明。

■ 080722: 日本医大: 水素水を飲むことによって記憶力の低下を抑制できることを動物実験で確認。また水素が活性酸素を除去し、脳梗塞の発生を半減させるとのこと。

■ 080709: 無煙タバコの発癌リスク: WHOの研究によると、「噛みたばこ」や「嗅ぎたばこ」と肺ガンの関係は無いものの、「無煙たばこ」の使用によって口腔ガンの発症リスクは80%増加するらしい。また、「噛みたばこ」や「嗅ぎたばこ」によって食道ガンやすい臓ガンの発生リスクが60%増加するとのこと。

■ 080527: ドミニク・ミショー博士(インペリアル・カレッジ・ロンドン): 歯周病歴のある男性の調査で、「歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のがんのリスク増大と大きな関連性があった」とのこと。

■ 080514: 厚生労働省研究班: ビスフェノールAは乳幼児に対しては現在の安全基準よりも少ない量でも生殖機能を乱す可能性がある。

■ 080428:  歯の数減ると医療費アップ
北海道国保連合会: 2007年5月分の103,418件のレセプトを調査したところ、20本以上歯がある人に対して、4本以下の人では歯科以外の医療費が1.6倍も高い。また、歯が無くなっていても入れ歯などを入れている人よりも、入れていない人の方が1.12倍。

■ 080130: 三原市&市シルバー人材センター: 会員として働く高齢者の医療費が、会員でない同じ世代の高齢者の医療費よりも4割も少ないとのこと。従って、「働くと医療費減少」というわけだが、逆も真なりで、「働く高齢者は、医者にかからなくても済む元気な人」ということも。

■ 080104: 日本口腔外科学会: ビスフォスフォネート使用者の歯科治療後の顎骨壊死例が30以上とのこと。なお骨粗鬆症患者は1000万人に上り、その10%の患者がビスフォスフォネート製剤を服用しているとのこと。

■ 080104: 神奈川歯科大学高次脳口腔科学研究センター: 睡眠中の歯ぎしりが、ストレスを発散し、胃かいようの予防に効果を発揮していることが判明。

■ 071022: 香川県歯科医師会: 歯が4本以下しか残っていない老人は、20本以上残っている人よりも年間平均で25万円以上医療費を多く使っている。また、歯周病のあるなしでも医療費に約78000円の差が生じ、歯周病がある人は全身の健康にも影響を与えているものと推察される。

■ 070406: 米国歯周病学会誌: タバコの煙によって歯周病が進行することが動物実験で証明

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