歯学教育
Top 最終更新日 2017/09/05
歯科医師国家試験資料集  

★ 130121: 医学部における臨床実習の合法性(歯学部においても準拠)
医師法で、無免許医業罪が設けられている目的は、患者の生命・身体の安全を保護することにある。したがって、医学生の医行為も、その目的・手段・方法が、社会通念から見て相当であり、医師の医行為と同程度の安全性が確保される程度であれば、基本的に違法性はないと解することができる。 」参考資料

★ 121122: 最低修業年限での国試合格率
文部科学省の資料によると「最低修業年限での歯科国試合格率」つまり6年で卒業して1回で国試に合格する割合だろうと思うが、第104回(平成23年)では、最高の新潟大学歯学部が87.5%(ちなみに国試合格率は83.3%)。最低の某大学の28.6%(国試合格率は41.6%)と大きな開きがある。たとえ、国試の合格率が見かけ上高くても、最低修業年限での国試合格率が低ければ、学生の負担は大きくなるわけど、進学校選びの際にはこういった数字にも着目する必要がある。
 
なお、文部科学省の指標
@ H23入定のS60に対する削減率: 28%未満
A 入学定員(募集人員)充足率: 100%未満
B 入学者選抜競争倍率: 22,23年度連続で2倍未満
C 国家試験合格率(総数): 過去3年間のうち2年以上平均未満
D 最低修業年限での国試合格率: 過去3年間のうち2年以上平均未満
※ 以上の指標の5つ全部に当てはまる学校は3校、4つに当てはまる学校は7校。

★ 110817: 歯学部の充足率
文部科学省によると、2012年度の全国歯学部の充足率は国公立は100%以上だったが私立大学では93.7%(昨年度は83.5%)と定員割れ。定員割れの私立大学は7校と昨年の10校から減少しているが、学校間格差の広がりが見て取れる。
# 私立歯大の充足状況(2012年度)
・ 北海道医療大学: 募集人員80、志願者267、受験者259、入学者54(充足率67.5%)
・ 岩手医科大学: 募集人員57、志願者72、受験者67、入学者35(充足率61.4%)
・ 奥羽大学: 募集人員96、志願者29、受験者25、入学者16(充足率16.7%)
・ 明海大学: 募集人員120、志願者558、受験者524、入学者123(充足率102.5%)
・ 東京歯科大学: 募集人員128、志願者780、受験者711、入学者128(充足率100.0%)
・ 昭和大学: 募集人員96、志願者465、受験者440、入学者96(充足率100.0%)
・ 日本大学: 募集人員128、志願者429、受験者347、入学者152(充足率118.8%)
・ 日本大学松戸: 募集人員115、志願者314、受験者268、入学者117(充足率101.7%)
・ 日本歯科大学: 募集人員128、志願者607、受験者540、入学者128(充足率100.0%)
・ 日本歯科大学新潟: 募集人員60、志願者234、受験者213、入学者77(充足率128.3%)
・ 神奈川歯科大学: 募集人員100、志願者154、受験者147、入学者81(充足率81.0%)
・ 鶴見大学: 募集人員115、志願者239、受験者223、入学者75(充足率65.2%)
・ 松本歯科大学: 募集人員80、志願者277、受験者267、入学者118(充足率147.5%)
・ 朝日大学: 募集人員128、志願者376、受験者340、入学者130(充足率101.6%)
・ 愛知学院: 募集人員128、志願者362、受験者295、入学者117(充足率91.4%)
・ 大阪歯科大学: 募集人員128、志願者252、受験者235、入学者128(充足率100.0%)
・ 福岡歯科大学: 募集人員96、志願者211、受験者197、入学者95(充足率99.0%)
・ 私立大学合計: 募集人員1,783、志願者5,626、受験者5,098、入学者1,670(充足率93.7%)

★ 110808: 歯学部の充足率
文部科学省によると、今年の歯学部の充足状況は定員2,459人に対して入学者数は2,158人で充足率は87.8%で、11学部(内私立10学部)で定員割れ。受験者総数は6,805人で実質競争率は3.17倍。
# 私立歯大の充足状況(2011年度)
・ 北海道医療大学: 募集人員86、志願者262、受験者248、入学者41
・ 岩手医科大学: 募集人員57、志願者95、受験者88、入学者52
・ 奥羽大学: 募集人員96、志願者45、受験者42、入学者24
・ 明海大学: 募集人員120、志願者285、受験者258、入学者127
・ 東京歯科大学: 募集人員128、志願者796、受験者740、入学者128
・ 昭和大学: 募集人員86、志願者394、受験者361、入学者86
・ 日本大学: 募集人員128、志願者459、受験者308、入学者128
・ 日本大学松戸: 募集人員128、志願者189、受験者157、入学者90
・ 日本歯科大学: 募集人員115、志願者592、受験者546、入学者122
・ 日本歯科大学新潟: 募集人員73、志願者206、受験者196、入学者49
・ 神奈川歯科大学: 募集人員120、志願者141、受験者134、入学者63
・ 鶴見大学: 募集人員128、志願者314、受験者303、入学者97
・ 松本歯科大学: 募集人員80、志願者83、受験者81、入学者45
・ 朝日大学: 募集人員128、志願者285、受験者269、入学者131
・ 愛知学院: 募集人員128、志願者319、受験者227、入学者121
・ 大阪歯科大学: 募集人員128、志願者283、受験者264、入学者128
・ 福岡歯科大学: 募集人員96、志願者179、受験者171、入学者92
・ 私立大学合計: 募集人員1,825、志願者4,927、受験者4,393、入学者1,524

★ 110210: 最低修業年限での国試合格率
文部科学省の資料に各歯科大学毎のこのようなデータがあった。簡単に言えば6年間でストレートで大学を卒業し、1回で歯科医師国家試験をパスする割合である。
平成22年の第103回国試をみると、さすがに国公立大学においては広島大学の70.9%〜新潟大学の90.0%とだいぶ割合は高い。と同時に、平成20年から22年にかけて各大学とも割合が高くなっている。
では私立大学はというと、割合の高いところでは80%を越えるところもあるが、低いところは30%程度のところもある。そして、平均で見ても平成20年から22年にかけて悪化している大学が目立つ。
折角お金をつぎ込んで歯科大学に入っても、3人中1人しか6年間で卒業して国試を1回でパスする人がいない大学もあるということのようだ。
※ 文部科学省: 参考資料(1) ・ 参考資料(2)

★ 100708: 歯学部の定員割れ
日本私立歯科大学協会によると、私立の歯学部17中11学部で定員割れ。2010年の募集人員は1,891人(前年比-13)、入学者数1,489人(前年比-213)。最低は奥羽大の33.3%、ついで松本歯科大43.8%、北海道医療大50.0%、鶴見大59.4%と歯科医師国家試験の合格率が低い大学の定員割れが目立つようだ。

★ 090802: 歯学部の志願者数(平成21年度)
日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、平成21年度の私立大17歯学部の志願者数は5,723人(前年度比-35.2%)で、倍率は2.6倍(前年度は4.0倍)で調査以来の過去最低。定員の充足率は77.5%。

★ 090704: 第103回歯科医師国家試験要項
# 試験期日: 平成22年2月6日(土)〜7日(日)
# 試験地: 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県 。
# 試験内容: 臨床上必要な歯科医学及び口腔衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能 。
# 受験資格: 種々ありますが、取り合えず学校教育法に基づく大学において歯科の正規の課程を卒業した者、又は平成22年3月25日まで卒業見込みのもの。
# 受験願書の受付期間: 平成21年11月16日(木)〜12月4日(金)。試験地を管轄する地方厚生局に提出する。
# 受験手数料: 18,900円。
# 合格発表: 平成22年3月29日(月)、午後2時。

★ 090627: 歯科医師臨床研修の現状(平成21年現在)
1 歯科医師臨床研修施設数
# 大学病院: 97
# 他の病院: 213
# 歯科診療所: 1,561
# 合計: 1,890(参考:平成18年は1,464)

2 研修歯科医の募集数
# 大学病院: 2,960人
# 他の病院: 134人
# 歯科診療所: 214人
# 合計: 3,612人(参考:平成18年は3,827人)

3 充足率
# 152.6%(参考:平成18年は143.5%)

★ 平成20年度6年生の、国家試験(第102回)調査

    6年生の人数 新卒受験者数 留年した学生と国試不合格者数  
在籍学生数 留年者数 新卒受験者数 新卒合格者数 新卒の不合格者数 新卒の合格率 人数  
  北海道大学 61 60 52 86.7% 14.8%  
  東北大学 49 49 37 12 75.5% 12 24.5%  
  東京医科歯科大学 62 61 54 88.5% 12.9%  
  新潟大学 55 54 48 88.9% 12.7%  
  大阪大学 63 63 58 92.1% 7.9%  
  岡山大学 64 61 56 91.8% 12.5%  
  広島大学 61 61 50 11 82.0% 11 18%  
  徳島大学 65 65 56 86.2% 13.8%  
  九州大学 60 60 50 10 83.3% 10 16.7%  
  長崎大学 52 48 41 85.4% 11 21.2%  
  鹿児島大学 58 10 48 44 91.7% 14 24.1%  
  九州歯科大学 97 96 774 22 77.1% 23 23.7%  
  国公立合計 747 21 726 620 106 85.4% 127 17%  
  北海道医療大学 126 30 96 67 29 69.8% 59 46.8%  
  岩手医科大学 87 26 61 36 25 59.0% 51 58.6%  
  奥羽大学 108 35 73 48 25 65.8% 60 55.6%  
  明海大学 148 41 107 67 40 62.6% 81 54.7%  
  東京歯科大学 149 22 127 112 15 88.2% 37 24.8%  
  昭和大学 104 95 79 16 83.2% 25 24.0%  
  日本大学 125 123 91 32 74.0% 34 27.2%  
  日本大学松戸 131 23 108 83 25 76.9% 48 36.6%  
  日本歯科大学 155 33 122 103 19 84.4% 52 33.5%  
  日本歯科大学新潟 101 28 73 57 16 78.1% 44 43.6%  
  神奈川歯科大学 138 44 94 76 18 80.9% 62 44.9%  
  鶴見大学 164 19 145 92 53 63.4% 72 43.9%  
  松本歯科大学 136 21 115 47 68 40.9% 89 65.4%  
  朝日大学 169 43 126 73 53 57.9% 96 56.8%  
  愛知学院大学 140 16 124 106 18 85.5% 34 24.3%  
  大阪歯科大学 158 38 120 86 34 71.7% 72 45.6%  
  福岡歯科大学 106 25 81 72 88.9% 34 32.1%  
  私立合計 2245 455 1790 1295 495 72.3% 950 42.3%  
                     
 鹿児島大学の留年者数が10名と多いのに驚いたが平成21年8月、8名は採点ミスによる誤留年と判明。

★ 090418: 私立歯学部の定員充足率
読売新聞調査: 平成21年度入試において、全国17歯科大学のうち11大学で定員割れ。受験者総数は4,973人(前年比-2,800人)。
欠員率は、奥羽大学:44.8%、松本歯科大:43.8%、日本歯科大新潟:40.6%、北海道医療大:31.3%、岩手医科大:25.0%、神奈川歯科大:13.3%、明海大:5.0%、日本大学:3.9%、日本大学松戸:3.9%、朝日大学:3.1%、福岡歯科大:2.1%。

# 歯学部志願者数推移: 歯学部受験ドットコム(http://www.shigakubu.com/archives/62_shigansya/index.html)
# 歯学部教授出身大学比率: 歯学部受験ドットコム(http://www.shigakubu.com/archives/57_syusshin/index.html)

★ 090209: 最低在学年限超過学生数
漢字で表現するとなにやら理解できないが、平たく言えば「6年間ストレートで卒業できなかった学生」のようだ。別の言い方をすれば、「留年者」とでも言えようか。
平成20年の数字を見ると832名(男:656名、女:176名)のようだ。その内訳をみると、1年超過の数は441名(男:338名、女:103名)、2年超過の数は218名(男:168名、女:50名)、3年超過の数は85名(男:73名、女:12名)、4年以上超過の数は88名(男:77名、女:11名)となっている。
また平成11〜20年の10年間をみると、平成13年の877人から平成11年の698人と、概ね700〜800人で推移しているようだ。

次に、平成20年3月卒業者の内、6年間の最低終業年数で卒業した割合は82.5%。平成11〜20年間の10年を見ても、平成14年の79.9%から平成12年の84.7%までとほぼ80%前半で推移している。しかし、それ以前の10年間をみると平成6年の71.0%から平成9年の79.7%と概ね70%台半ばで推移している。最近の方がストレートで卒業する割合が少ないと思っていたが、事実は逆のようである。

★ 090209: 歯学部の人気凋落
歯科医師過剰時代を迎え、歯科大学の人気も下落の一途をたどっているようだ。
平成16年には、志願者数:16,465人、受験者数:14,350人、合格者数:3,629人であったものが、平成20年には、志願者数:12,365人、受験者数:10,370人、合格者数:4,039人と志願者数は25%も減少している。それに対して合格者数が約10%増加しているが、これは入学辞退者増を見込んでの対応ではないかと思われる。
これらの数字から計算すると、平成16年には合格者の4.54倍の志願者があったものが、平成20年には3.06倍と低下している。
この間、入学定員は2,667人から2,657人と10人減少(全て国立大学分)している。もっとも昭和56〜60年には3,380人の入学定員であったことを考えると約20%くらい減少しているようだ。ただ平成10年までの削減数が666人であるが、それ以降は57人しか削減されていないようなのだが。

★ 最低在学年限超過学生数

  最低在学年限超過学生数(6年で卒業できなかった学生の数字?) 最低年限での卒業者率              
1年超 2年超 3年超 4年以上超              
平成11年度 698 398 152 75 73 82.5%              
平成12年度 807 471 165 83 88 84.7%              
平成13年度 877 530 152 89 87 82.4%              
平成14年度 809 497 163 65 68 79.9%              
平成15年度 778 435 188 93 62 81.4%              
平成16年度 715 423 150 84 58 81.5%              
平成17年度 751 440 167 71 73 80.3%              
平成18年度 818 461 197 82 78 82.8%              
平成19年度 806 443 182 94 87 80.8%              
平成20年度 832 441 218 85 88 82.5%              
平成21年度                          
* 平成元年〜10年の間の「最低年限での卒業者率」は71.0%〜79.7%。

★ 歯科大学の卒業者数

  卒業者数 6年間での卒業者数(率)          
国立 公立 私立 国立 公立 私立          
                           
平成18年度 2,506 661 88 1,757 2,076(82.8) 534(80.8) 73(83.0) 1,469(83.6)          
平成19年度 2,582 640 91 1,851 2,087(80.8) 533(83.3) 72(79.1) 1,482(80.1)          
平成20年度 2,488 631 109 1,748 2,052(82.5) 528(83.7) 86(78.9) 1,438(82.3)          
                           

★ 歯科大学附属病院の患者数

  入 院 外 来              
平成15年度 529,826 5,206,433              
平成16年度 521,599 5,277,115              
平成17年度 532,431 5,365,587              
平成18年度 521,187 5,367,506              
平成19年度 511,302 5,443,046              

★ 歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議第1次報告(要約)

文部科学省 平成21年1月30日

# 歯科医師として必要な知識・技能については歯科医師国家試験を通じて一定の水準確保が図られるが、客観式筆記試験という性格上、実際の臨床実習を通じた経験より受験対策としての知識の習得に重きがおかれ、試験の難化も指摘される中、受験対策に追われ、臨床実習の時間数の減少が見られる。

# 歯科医師国家試験については、概ね4年に1度、出題基準、出題形式、合格基準等の改善が行われており、今後は、平成19年度に取りまとめられた改善事項に基づく試験が平成22年から実施される予定。

# 臨床実習を充実し、その評価の期間を十分に確保する観点から、共用試験の内容との重複を避けるべく歯科医師国家試験の出題基準を検討するとともに、臨床研修に係るマッチングの時期を遅らせるなど、適切な配慮を要請する。

# 歯科医師の社会的需要を見据えた優れた入学者の確保
@ 歯科医師とは高度な専門職であると同時に、人の命と健康を守る極めて高い社会的使命を有し、絶えず患者本位の立場に立って接する職責を担う者であり、基本的な学力のみならず、主体的に学ぶ力、コミュニケーション能力、誠実さ、責任感、倫理観や人の痛みを理解する心などの資質が求められる。
歯科大学・歯学部の入学者選抜に関しては、志願者数の減少傾向は見られるが、総じて言えば優れた入学者を確保し得る選抜機能を維持している。そうした中で、一点刻みの激しい競争と偏差値による大学の序列構造が依然として存在する一方、この数年間に、入学定員未充足となる大学や、入学志願者が著しく減少し、或いは合格者数を急速に増加させるなど入試の選抜機能が大きく低下する大学も存在し、入学者確保を巡る状況が2極化する傾向が見られる。
A 歯科大学・歯学部の入学定員に関しては、昭和57年の閣議決定を受けた厚生省の歯科医師需給に関する検討会報告書(昭和61年)において、歯科医師の新規参入を最小限20%以上削減すべきとされたことを踏まえ、入学定員の削減が行われた。その後、平成10年の厚生省の需給検討会において10%程度の削減が提言されたものの、平成10年度以降の入学定員の削減は2%程度にとどまっており、また、歯科医師の地域的集中の状況も見られることから、歯科医師の過剰感は今後さらに増すと見込まれている。
B 臨床実習に必要な患者の確保が十分にできないことによる学生の臨床能力の低下に加え、歯科医師という職業の魅力の低下から志願者の減少を招くなど、歯学教育全体に様々な影響を与えている。

# 今後の取り組みの必要性
@ 入学定員が未充足となった大学は、平成18年度、平成19年度は1大学、平成20年度は3大学であった。また、平成16年度から平成20年度までの5年間に、入学志願者数が3分の2以下に減少した大学は10大学。合格者数を1.5倍以上に増加させた大学は3大学であった。
A 各大学は、求める学生像や歯学教育を受けるために必要な水準等を示した入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)を明確にし、入学志願者数、受験者数、合格者数、入学者数等の入試に関する情報や教育研究に関する情報とともに、インターネット等を通じて広く公開する。
B 各大学は、優れた資質能力を有する入学者の確保のため、歯科医師として必要な基礎学力の検査はもとより、面接の充実をはじめ、高等学校との連携強化、ボランティア活動の評価などを通じ、入学志願者の適性、目的意識、コミュニケーション能力等を見極める実効ある入試の更なる工夫に取り組む。
C 各大学は、成績が不振な者に対しては、きめ細かな履修指導や学習支援を行った上で、歯科医師としての適性等に欠ける者に対しては、比較的早い時期に進路変更を勧めるなど適切な指導を行う。
D 「入試の選抜機能が低下し優れた入学者の確保が困難な大学」「歯科医師国家試験合格率の低迷する大学」「学生に対する臨床実習に必要な患者数の確保が困難な大学」「留年(修業年限超過)の学生の多い大学」などは、安易な入学者数の確保を優先するのではなく、歯科医師の社会的需要を見据えて、学生が将来歯科医師として活躍し得るかなどの将来性を考え、入学定員の見直しを検討する。

# 未来の歯科医療を拓く研究者の養成
@ 歯学系大学院については、基礎・臨床を問わず未来の歯科医療を拓く研究者の養成と、臨床の発展を目指す研究能力を備えた歯科医師の養成という人材養成の目的に応じ、自らのビジョンと教育内容を明確にし、組織的かつ体系的で魅力ある大学院教育を提供する。
A 我が国の歯学研究を牽引する国際的にも優れた若手研究者を養成していくために、各大学の連携により教育研究資源を効率的に活用し、個々の大学の枠を超えたキャリアパスの確保と国際的な協力体制の図られた卓越した教育研究拠点の形成を国として支援する。

# 添付参考資料
 歯学部入学定員削減に関する答申等について(抜粋)
・ 昭和57年7月臨時行政調査会「行政改革に関する第3次答申」: 医療従事者について、将来の需給バランスを見通しつつ、適切な養成に努める。
・ 昭和57年9月閣議決定「今後における行政改革の具体化方策について」: 特に医師及び歯科医師については、全体として過剰を招かないように配意し、適正な水準となるよう合理的な養成計画の確立について政府部内において検討を進める。
・ 昭和61年7月厚生省「将来の歯科医師需給に関する検討委員会」最終意見: 昭和70年(平成7年)を目途として歯科医師の新規参入を最小限20%削減すべきである。
・ 昭和62年9月文部省「歯学教育の改善に関する調査研究協力者会議」最終まとめ: 昭和70年(平成7年)に新たに歯科医師になる者を20%程度抑制することを目標として、国公私立を通じ、入学者数の削減等の措置を講ずべきである。
・ 平成10年5月厚生省「歯科医師の需給に関する検討会」報告: 入学定員の削減と歯科医師国家試験の見直しを行うことにより、新規参入歯科医師を10%程度抑制するとともに、臨床研修の必修化及び高齢歯科医師の稼動停止を組み合わせて行うことにより、将来の歯科医師数を適正化。
・ 平成11年2月文部省「21世紀医学・医療懇談会」(第4次報告): 医学部・歯学部の入学定員について、現状よりさらに削減していくことが必要。入学定員の削減は国公私立大学全体で対応すべき。
・ 平成18年8月文部科学省、厚生労働省の各大臣「確認書」合意: 歯学部定員については、各大学に対して更に一層の定員減を要請する。歯科医師国家試験の合格基準を引き上げる。

★ 平成20年4月現在
(1) 歯科衛生士養成学校: 162施設(167課程、4年制:5、3年制:97、2年制:65)、定員:8,622人。
(2) 歯科技工士養成学校: 60施設(63課程、4年制:1、3年制:8、2年制:54)、定員:2,453人。

★ 各年度の研修歯科医の募集数 ÷ 歯科医師国家試験合格者数(充足率)
平成20年:163.2%、平成19年:157.4%、平成18年:143.5%、平成17年:90.3%、平成16年:99.5%、平成15年:71.4%。

★ 各年度の研修歯科医の募集数
平成20年:3,703、平成19年:3,738、平成18年:3,836人、平成17年:2,252、平成16年:2,185、平成15年:2,092。

★ 歯科医師臨床研修費: 平成20年度予算額:28億5900万円、平成21年度予算額:31億2300万円。

統計表示