劇薬と毒薬の保管
Top 最終更新日 2017/11/13

★ 劇薬と毒薬の保管

# 薬事法第四十八条(貯蔵及び陳列)
1 業務上毒薬又は劇薬を取り扱う者は、これを他の物と区別して、貯蔵し、又は陳列しなければならない。
2 前項の場合において、毒薬を貯蔵し、又は陳列する場所には、かぎを施さなければならない。

 保健所における立入検査で指摘される項目の一つに「毒薬」や「劇薬」の保管法がある。今年も、ボチボチ立入検査の時期を迎えたので、院内の総点検を行って居るが、ロキソニンはいつの間にか「劇薬」では無くなっているんですねぇ。たぶん数年前に一般市販薬になったときに「劇薬解除」されたんでしょうねぇ。劇薬の基準に当てはまらなくなったから「劇薬解除」なんでしょうけどね。なんかあやしい〜。

★ 歯科医院の「毒薬」「劇薬」

■ 毒薬: アルゼン

■ 劇薬: ペリオドン、FG、サホライド、TDゼット、オーラ、、、等。あと何があるかな?

★ 「毒薬」「劇薬」の保管

■ 毒薬: 専用の鍵のかかる保管庫が必要。(帳簿を作成し定期的点検が必要)

■ 劇薬: 他の医薬品等と区別して保管することが必要だが、鍵のかかる保管庫は不要。

★ 表示

■ 毒物劇物の容器及び被包
毒物劇物の容器及び被包には「医薬用外」の文字及び毒物については赤地に白色をもって「毒物」の文字、劇物については白地に赤色をもって「劇物」の文字を表示しなければなりません。

■ 貯蔵陳列場所の表示
毒物劇物を貯蔵陳列する場所には、「医薬用外」の文字及び毒物については「毒物」、劇物については「劇物」の文字を表示しなければなりません。

★ その他

# 毒物又は劇物が盗難・紛失したときには、警察署に届け出が必要。


「医薬品医療機器等法(旧薬事法)」では「毒薬」だけが「鍵のかかるところに保管」する必要があったが、「毒物劇物取締法」では「毒物」だけではなく「劇物」も「鍵のかかるところに保管」する必要があることに留意しなければならない。

■ 毒物劇物取締法における「保管義務」

# 第11条
毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、毒物又は劇物が盗難にあい、または紛失することを防ぐのに必要な措置を講じなければならない。

# 同法第22条第5項
第11条(略)の規定は、毒物劇物営業者、特定毒物研究者(略)以外の者であって毒物又は劇物を業務上取り扱うものについて準用する。

【注意】 第22条第5項により、劇物を取り扱う診療所等も第11条の規定の対象になる。

■ 保管方法

昭和52年3月26日薬発第313号厚生省薬務局長通知
・ 毒劇物を貯蔵、陳列等する場所は、その他の物を貯蔵、陳列等する場所と明確に区分された毒劇物専用の物とし、かぎをかける設備等のある堅固な施設とすること。

■ 対象となる「劇物」
・ 医療機関で取り扱う可能性のある「劇物」に「ホルマリン」があるが、すべての「ホルマリン」が対象となるわけではない。たとえば、「外皮用殺菌消毒剤の劇薬指定医薬品のホルマリン」
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340149_2619708X1096_1_04.pdf
などは「劇薬」なので対象外である。実際には、劇物に該当する製品には、外装に「医薬用外劇物」の表示があるので注意が必要である。

【資料】
・ 劇物(国立医薬品食品衛生研究所)
http://www.nihs.go.jp/law/dokugeki/beppyo2.pdf
・ 医薬用外劇物
http://www.n-thermo-c.co.jp/handling.html

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