歯科医療時の救急処置
Top 最終更新日 2017/06/21
モニタリング  

★ AED歯科治療とAED

# AEDの使用上の注意
・ 歯科診療時にAEDの使用が必要になった場合、ユニット上でAEDを使用することは可能であるが、その後の心臓マッサージなどを踏まえ、床に降ろして行うことが望ましい。
・ 例えば、歯科医院の屋外の道路を歩いている人が倒れてAEDの必要性が出た場合、折しも雨や雪で路面が濡れていることがあり得る。この様な濡れた路面に患者さんを寝かせてAEDを使用することは問題ないのか?リークしないのかということですが、救急救命士の人に聞いた所では、こういった濡れた路面に寝かせてAEDを行っても問題なし。必要に応じてパットを貼る皮膚面の濡れを拭けばOKとのこと。

■ 161111: 日本国内における心臓突然停止は年間約3〜5万人と言われ、その原因の多くは心房細動。

■ 150107: AEDの使用条件は0度〜50度なので氷点下では保管しないようにとの話だが、それではクルマのトランクに保管して持ち運びはちょと無理なのかなぁ?
※ 一例だが、「3年前には関西地方で、救急車に搭載されていた医療用のAEDが氷点下の寒さが原因とみられる不具合で作動せず、心臓発作を起こした男性を蘇生できなかったケース」というのがあるそうだ。

s08111800.jpg (4697 バイト) ★ これは当院にある「AED」: PHILIPS ハートスタートHS1 である。携帯用のバッグに入っており、持ち運びにも便利なようなパッケージとなっている。
s08111801.jpg (3553 バイト) ★ 右上に小窓が開いており、中の本体が「セルフチェック」しているのがわかるようになっている。
s08111802.jpg (3881 バイト) ★ このように、セルフチェックで「青い光」の点滅が見える。
s08111803.jpg (7319 バイト) ★ バッグをあけるとこのようになっている。
s08111804.jpg (4667 バイト) ★ 上段(上蓋)には「説明書」「ハサミ(服などを切るときに使用)」、奥に「換えのパッド」が収納されている。
s08111805.jpg (4249 バイト) ★ 下段にはAEDの本体が収納されている。
s08111806.jpg (3773 バイト) ★ このようにパッドを貼り付ける位置などの詳細は指示がある。

★ エピペン エピペンのホームページ

# 120326: エピペン
・ エピペン注射液の剤形変更
・ 今まで販売していた、専用ポーチ等を付属していた「スターターパック」の販売を中止。
・ 剤形変更により、「緊急時の使用性が向上」。
・ アナフィラキシー補助治療剤: エピペン注射液0.3mg(0.15mg)
・ 剤形変更の特徴
(1) 開けやすいワンタッチ押し上げ式携帯用ケース
(2) 人間工学的に設計された握りやすい持ち手
(3) 明るいオレンジ色の先端
(4) 青色の安全キャップ
(5) わかりやすいイラスト付き取扱い説明
(6) 内蔵されたオレンジ色のニードルカバー

s08111700.jpg (4193 バイト)  エピペンは、アナフィラィシーショック用時の緊急時対応として使用される薬剤で、例えば「浸麻」後のショック時などに使用される。私の知り合いの先生は、「良く、山に行くので、蜂にさされたときのために、車に積んである」という方がおられますが、、考えてみると車の中って高温になりません?大丈夫なのかな?

  アドレナリン: 「気管支拡張」「血圧上昇」の作用がある。

s08111701.jpg (3943 バイト)  もともと、これは「医療機関常備」というよりも、「患者さんが携帯する」ことを念頭にした商品なので、このように携帯用のポーチがついている。真ん中の「エピペントレーナー」は練習用。

 大体、13ヶ月毎に「本体」を買い換える必要がある。期限切れが近づくと、製薬会社から「ハガキ」の通知が来ます。

★ パルスオキシメーター
SPO2正常値: 20歳 99%、成人97%、80歳95%
SPO2が90%を下回ったら、中等度の低酸素血症と判断し、全ての歯科処置を中止し、酸素吸入の必要がある。

s001.jpg (2565 バイト) パルスオキシメーター、PulsOne(PMP100A)です。(承認番号:218AHBZX00012000)
s000.jpg (2909 バイト) ★ パルスオキシメーターの選択に注意
左の2つの写真は同じパルスオキシメーターを装着して、上の写真は患者さんの側から、下の写真は術者側から見た写真である。この機種はPMP100Aなので医療関係者(術者)側からみて正常に表示される。つまり表示の数字は「98」で正常である。しかし反対側からみると「86」となり異常データとなる。本来医療現場では患者さんと対面した状態でみるのでこれで良いのだが、歯科医療現場ではユニットのアームやスピットンのような障害物が多く、どうしても患者さんの肩越しに見ることになる。とすれば、見える数字は「86」となり、大あわて(^o^)
これを買うときには何も考えずに「医療関係者用」の「A」タイプを買ったが、歯科医院においては意外に「患者用」の「B」タイプも有りかな?と思う。
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★ モニタリング

s08111702.jpg (4602 バイト) ★ セキムラのU-Vision: 
   

★ PRP(Pressure Rate Product)値=脈拍数×最高血圧
心筋酸素消費量と相関する。心臓に対する負荷がわかり、患者が受けるストレスの指標となる。

★ 歯科医療とAED(参考: デンタルダイヤモンド 2006年1月号 「かかりつけ歯科医の救命効果向上への役割」 小谷博夫)

BLS+AEDによる地域社会協力
# PAD(Public Access Defibril-lation): 公共の場で一般人がAEDを使用して行う救命処置。
# 日本における心肺停止患者は年間約3万人。1ヶ月後の生存率は約3%。
# BLS(人工呼吸&心マッサージ): 一次救命処置
# ACLS(薬剤や酸素呼吸): 二次救命処置
# AED(自動体外式除細動器)
# 2004年7月から一般人によるAEDの使用が認められた。
# AEDの適応と不整脈: 心停止の多くは不整脈による。その内の約70%はAEDの適応となる「心室細動」と「無脈性頻脈」である。
# AEDは心停止に対して、心臓に電気ショックを与え、細動を除去して心臓を正常な状態に回復させる。
# 除細動が1分遅れるごとに救命率が10%近く低下する。従って心停止から(院内では3分、院外では5分)の除細動が推奨される。
# AED使用時の注意
@ 適切な基本使用法をマスターする
A 使用時は患者から離れる
B ペースメーカーやICDを埋め込んでいる患者でも使用可能。ただし、ペースメーカーやICDの上に電極を貼らない。
C 濡れた場所でも使用可能。金属面上でも使用可能だが電極は金属面上に貼らない。
D 使用時は酸素ボンベ及び吸入装置は電極から遠ざける。漏れた酸素でスパークすることがある。

★ 一次救命処置の手順
@ 意識の有無を調べる
A 119番通報とAEDの準備
B 気道の確保(顔を上に向かせる)
C 呼吸の確認
D 人工呼吸
E 循環の確認: ある時は人工呼吸を続ける。無いときは心臓マッサージ。
F 心臓マッサージ: 酸素の含まれた血液の循環
G 心肺蘇生
H AEDの使用: AEDは「意識無し」「呼吸無し」「循環サイン無し」の患者に使用。

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