腎臓病・透析患者
Top 最終更新日 2017/06/21

★ 腎臓病・透析患者の歯科治療

ドライマウスや味覚障害が見られる。透析患者の唾液分泌量は健康な人の1/4に減少する。従ってう触や歯周病の発生が増える。
X線画像では、骨のスリガラス状の変化が見られ、抜歯後の治癒不全や、難抜歯による骨折のリスクが高まる。
歯科治療時の注意
@ 易感染性: 外科処置に際しては抗生物質の予防(術前)投与が必要。
A 循環器疾患の合併症がよく見られ、歯科治療の際には血圧や心電図のモニタリングが必要。
透析患者の血圧測定はシャントを形成している腕の反対側を使う。
B 出血に対して: 抗凝固作用、抗血小板作用の薬剤の使用中の患者に注意。

# 腎不全とは、腎臓の機能(濾過能力)が30%以下に低下した場合をいう。
# 腎不全により体内に水分が溜まり、血圧上昇・呼吸困難などの症状が出やすい。
# 人工透析患者においては、全身の脱力感、頭痛、吐き気、血圧上昇、血圧低下、痙攣などの症状がでることがある。特に、血圧が高くなるとヘパリンを使用しているため、脳出血などの易出血性を起こしやすい。

# 歯科治療時の注意事項
・ 透析中の患者は、肝炎ウィルスの保有率が高い。
・ 歯科治療時には血圧などのモニタリングを怠らない。特に浸麻や観血処置の場合には必須でしょうねぇ。
・ 急激な体位の変化には注意する。 → 脳出血を起こしやすい。
・ 免疫機能が低下しているので、必要に応じて抗菌剤の予防投与を行う。
・ ヘパリンの使用による易出血性に注意。
・ 投薬には注意。薬剤に対する感受性が高く、有効血中濃度が高くなりやすい。
・ 透析の患者さんは活性型のビタミンD3が不足して、腸からのカルシウム吸収が少なくなるので骨粗鬆症になりやすい。

★ 副腎皮質機能亢進症

代表疾患: クッシング症候群。ステロイドホルモンの分泌過剰。
・ 歯科治療は応急処置に留めること。

★ 副腎皮質機能低下症

代表疾患: アジソン病。ステロイドホルモンの分泌低下によって生じる。疲れやすく、筋力低下、低血圧症が見られる。

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