高血圧
Top 最終更新日 2017/06/21

★ 高血圧患者の歯科治療

# エピネフリンのα作用: 抹消血管の収縮 
# エピネフリンのβ作用: 心拍数や心拍出量を増加して血圧上昇。しかし、内科的にコントロールされていれば浸麻3.2mlまで使用可能。

# 局所麻酔薬の選択: 最高血圧180mmHg以上、最低血圧110mmHg以上の場合にはアドレナリン含有の侵麻を避けるか少量にとどめる。特にβ遮断薬を使用している患者は、相互作用で血圧上昇をきたすことがある。治療時の疼痛も血圧上昇の原因となる。アドレナリン含有麻酔薬でもカートリッジ2本までは心血管系にほとんど影響を及ぼさない。

# 血圧の目標値(高血圧治療ガイドライン2014・日本高血圧学会)
・ 65〜74才: 診療室での血圧(140/90mmHg未満) ・ 家庭での血圧(135/85mmHg未満)
・ 75才以上: 診療室での血圧(150/90mmHg未満) ・ 家庭での血圧(145/85mmHg未満)
・ 糖尿病患者: 診療室での血圧(130/80mmHg未満) ・ 家庭での血圧(125/75mmHg未満)
・ 脳血管疾患・心疾患患者: (140/90mmHg未満) ・ 家庭での血圧(135/85mmHg未満)

# 収縮期血圧が180mmHg以上、拡張期血圧が110mmHg以上が持続する場合には応急処置に留める。収縮期血圧が80mmHgg以下が持続する場合には酸素呼吸。

# 歯科治療時の注意
・ 治療時のストレスによって持病の悪化のリスクがあるので、なるべくストレスを与えない治療、特に痛みを与えない治療が重要。
・ 局所麻酔時の血管収縮剤に注意。高血圧が中程度までの場合にはカートリッジ2本を目安にする。
・ 歯科治療時に血圧が上200mmHg以上、下120mmHg以上なったら歯科治療を中止し、降圧処置を行う。

・ 血圧が160/95mmHg以下なら通常の歯科治療は行える。
・ 血圧が180/110mmHg以上なら、緊急処置を除いては内科でコントロールを行う。血圧が180/110mmHg以上で緊急処置を行う場合には静脈内鎮静法を用いる。

■ 血圧と歯科治療の目安

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